2015年3月23日月曜日

春の大会

TVをつけると春の甲子園大会が放送されています。

この、選ばれた学校以外、すなわち全国の99%の高校野球球児は、(興味はありつつも)TVを見ることなく自分達の練習または試合をやっていることでしょう。(小中学生もしかり。)


・・・・・・



一方で現実を見れば、うちの子のチームは春の地方大会のまっただ中です。

昨年夏にアメリカから日本に戻って以来、公式戦は昨年秋の1試合だけで、今回はそれ以来の公式戦となりました。

決して強くない、一般的な公立高校である我がチームは、県大会出場を目指しています。

今回は、県大会出場のための、地方大会の、一次予選です。

4チームまたは5チームのブロックに分かれて2~3試合を行い、2勝すれば二次予選に進めます。


ここで苦しんでいるようでは甲子園出場なんて夢の夢のまた夢・・・ですが、苦しんでいるのが現実です(笑)




さて、アメリカ人になったつもりでこの地方大会公式戦を見た感想や気づいた事です。
アメリカとの違い・練習試合との違い、という観点で書きますと、


■試合会場は高校のグラウンド
これはアメリカと同じですが、さすが私立高校、しっかりした設備をお持ちです。うちのチームの練習試合相手は(予算の厳しい)公立高校ばかりでしたので、羨望感ありです。

■会場には得点ボード、カウントボード、アナウンス
これもアメリカと同じです。


■選手が緊張気味なのはアメリカも日本も同じ ・・・ たぶんうちの子だけではない。練習試合とはちょっと違う。


■審判が、球審がちゃんとした人であるのはアメリカと同じ。但し日本では練習試合でもちゃんとした球審の方が来られます。


■塁審は前の試合で勝ったチーム(または試合会場となっている高校チーム)から選手が派遣される。
これは日本独特ですね。
アメリカの高校生はボランティア(アルバイト?)で審判をやる事はあると聞きました。学校の単位を取る事ができるから?とも聞きましたが、うちの子はやる機会はありませんでした。


■父兄の応援のすごさ ・・・ 練習試合とはちょっと違った。
これはアメリカでも同じでした。
あぁいっしょなんだなぁ、というのが素直な感想です。

強豪校だと、目をつぶっていても勝てるような地方大会の一次予選なんて応援のし甲斐もさほどないのでしょうが、うちの高校の父兄の皆さまは違いました。

選手が一生懸命プレイして父兄は一生懸命応援する。
自然と湧き出る歓声、拍手。
だから父兄は大変なのをがんばって子どもたちをサポートできるんだなぁ・・・と。

更に、自分の子がグラウンドに出ていなくても、背番号をもらえずベンチ入りが適わなくても、会場に来て一生懸命応援している父兄の皆さま。
マネージャの父兄の方までお見かけしました。
これはアメリカを上回っています。


■学校関係者ではない観客
スカウトの方はいないとして、それ以外の、明らかに学校関係者ではなさそうな方が観戦されていました。高校野球ファン、なんでしょうね。
そう言えばアメリカにもそんな雰囲気の年配の方がいたなぁ。。。。。


■グラウンド整備
今回は会場となった高校の(恐らくベンチ入りが適わなかった)選手たちがやってくれました。
試合前、試合後、そして5回が終わった後。
大きな声を出しながらやっていたのはいかにも日本の高校球児。すがすがしさを感じました。
もちろんアメリカでは見た事ありません。



それにしても、強いチームにはアメリカ人にも負けないような体の大きな選手も何人かいました。

世の中、広いなぁ。。。。






2015年3月18日水曜日

去年の今頃はなにやってたんだろう?

・・・・と思って、1年前のブログを見ると、


あ、そうだ。ちょうど高校のトライアウトの時期だ。



当時うちの子はアメリカの高校にいて、3月上~中旬に野球チーム(部活)のトライアウトがありました。

懐かしいなぁ。。。もう1年も経ったんだ。


あの時はうちの子も本当に緊張している様子でした。






そして1年後。

今週末から春の大会の予選が始まります。

昨年夏に日本に帰国後、公式戦はこれが2試合目です。

何ともまあ、日本の高校野球は公式戦が少ない事か。




そして今日、うちの子は背番号をもらって帰ってきました。

アメリカでは好きな番号を言って、何番でもOKでしたが、日本は一桁の番号がレギュラー選手。




先輩を差し置いて一桁の番号をもらって来たからには、しっかり結果を残してもらわないと困ります。先輩たちに申し訳がない。


・・・・・・なんて事を考えた事は、アメリカでは無かったなぁ。


うーん、やっぱり日本人だ。






2015年3月14日土曜日

冬練の成果は?

先週末より対外試合が再開されています。

うちの子以外の選手を見るのも昨年の11月以来となりました。

冬のトレーニングで選手達がどう変わったのかを見るのを非常に楽しみにしていました。



さて、選手達を見た正直な第一印象(見た目)は・・・・

『あんまり変わってない。。。』



確かに数人、劇的に変わった選手もいます。

聞けば10キロ以上体重を絞ったとか。(ちょっとうらやましい。)



だけど、冬練が始まる前に聞いていた、『去年は冬練の期間に下半身がものすごく大きくなった』という話の通りの変化を期待していました。

期待が過剰だったのかな?そんなには変わってないなぁ。。。と思いました。



うちの子は、というと、他の父兄から『やせたね』と言われました。

だけど体重はほとんど変化なしです。

裸をみると、明らかに贅肉が落ちていますので、体重が変わらないということはそのまま筋肉に変わったのかな??

だけど、バッティングの様子を見る限り、飛距離が伸びたわけでもなく。



まあいいや、成果は試合で出してもらいましょう。



だけど、先週末からここまでの数試合を見る限り、試合運びも大きな変化なし。

久しぶりの試合なので試合感覚を思い出すのに少し時間がかかるのかな・・・





・・・という事にしておきます。



うちの子は、春先は毎年のように三振の山でした。

感覚は試合を通じて植えつけていくタイプのようです。



しかし今年は今のところ三振なし。

ちょっとだけ今後を期待しちゃうぞ!!!




公式戦:春の地方大会は来週末がスタートです。

それまでの練習試合は明日の2試合を残すのみです。


本番でいい結果が出せるように、明日は集中しようぜ!!!!!






2015年2月25日水曜日

いよいよ始まります!

昨年11月に終わった対外試合。

いよいよ3月1日に解禁になります。




小学校低学年(アメリカ)、高学年(日本)、中学校(アメリカ)、そして高校(アメリカ)と、ほとんどの週末は子どもの野球に関わってきました。

試合を見たり、練習に送り迎えしたり、練習のお手伝いをしたり。。。



高校1年の夏に日本に帰国してからも、11月までは同じような生活でしたが、

ここ数ヶ月間は本当に久しぶりに生活パターンが変わりました。



そして、今週末の日曜日から元のパターンに戻ります。

早速初日から練習試合の予定で、少し遠くの相手チームの学校にお邪魔します。



この冬のトレーニングで他の選手はどう変わったんだろう?

うちの子は毎日見ているのであまり変化に気づかないが、他の人から見るとどう変わったように見えるんだろう?


・・・なんてことを考えながら、今から待ちきれません。



アメリカ人なら I can't wait!! とでも言うのかな。


たかが練習試合なんですけどね。






ちなみに今週は試験週間のため練習はお休みです。

本人は野球なんて雰囲気は全くありません。

毎日勉強しています。



こんなに勉強している姿は見た事ないぞ!?

高校の編入試験の前も、これほどは集中して勉強していなかったような。。。。。



金曜日まで試験なので、その日の夕方と土曜日は練習ですが、

翌日いきなり試合って大丈夫なのか????



これがアメリカならば全く驚きませんが、ここは日本だもんね~~



============================================


2/28更新

3/1が解禁と言うのは間違いで、3/8でした。

3/1はただの【合同練習】で、練習試合ではないそうです。
【試合形式】の練習すらもできないとか。



日本にはややこしいルールがあるんだなぁ。。。。。


どっちにしても雨のようですが。。。。。









2015年2月8日日曜日

2つ目のグラブ

日本語ではグラブともグローブとも言いますが、英語(glove)の発音からだとグローブにはならないんだけどなぁ。。。。

あと、gloveとmitt(キャッチャー用とファースト用)はアメリカでははっきり区別されていたなぁ。。。。

などと思い出しつつ、

先日、子どものファーストミットを買いに行きました。

今まで使っていたやつがだいぶん痛んできたので、対外試合が始まる前に買ってしっかり慣らしておこう、という事でこのタイミングになりました。


今まで使っていたものは数年前にアメリカで買った100ドル強(今の為替レートだと1.5万円ほど)のもので、当時スポーツ店をいくつか回った上で一番高級なものを買った記憶があります。

それでも恐らく日本では硬式用と呼ばれるレベルのものではなく、まあ値段相応のもので、日本で売られている硬式用は本当に皮の品質などが高級だなぁと感じます。
そしてお値段も高級。。。。。




2014年7月24日に書いたとおり、ピッチャー用のグラブは帰国後に買いましたので、今回のファーストミットは帰国後日本で買った二つ目のグラブ。

今回は近所のスポーツショップではなく、少し離れたお店へ行きました。
スポーツショップにはあちこち行きましたが、この店は硬式用の道具がこれまで見た中で最も品揃えが豊富でした、。


お値段は定価5万円台の30%引きで3万円台。これまた昨年買ったピッチャー用のグラブとほぼ同じ。

当時と同じ事を書きますが、

日本で野球をやろうとすると金がかかるなぁ。。。。。』



そして今回は子どもが『メンテナンス用のオイルもいっしょに買う』と言いました。

おっと、これは子どもの口から初めて聞いたぞ。

小学生の時はともかく、アメリカにいた中学生の頃は、道具を大切に使おうという意識はさほど感じられませんでした。
これは、文化の違いもあったのだと思います。

なにせ、守備から戻ってきた時にベンチでグラブをポーンと投げる子どももたくさんいて、それを見ているコーチや親は特に何も言いません。
日本では考えられない。

当時、『イチローはMLBでも道具の手入れは全部自分でやっているらしいぞ。』と教えてあげても特に反応なしでした。


日本で高校野球をやっていると、さすがに自然に道具を大切にする習慣が身に付いてきたのかな?
こういう点はアメリカ人を真似る必要は全く無いと思います。




そう言えば、自分のグラブとミットは昨年夏の帰国後一度も使っていない。。。

最後に使ったのは去年の5月。
もしやこの先、一度も使う機会は無いのか?????






2015年2月7日土曜日

冬練と春の大会

本日、春の大会の組み合わせ抽選会がありました。

地区の1次予選は4~5校のダブルイリミネーション方式、つまり1度負けてももう一試合戦う事ができるトーナメント方式で、1位と2位のチームが地区の2次予選に進みます。

日程は毎年同じで、今年は1試合目と2試合目がちょうど週末になるため、父兄の応援も多くなるかと思います。


会場は試合が出来るグラウンドを持つ高校で、ほとんどが私立高校です。

試合そのもの以外にも、いろいろな学校に行けるのが楽しみのひとつです。



1回戦の相手は、各学年に選手が25人前後いて、設備も整っているようなマンモス校になりました。

半分弱の部員しかいないうちの子の高校がどのような戦いをするのか、早くも楽しみです。






ところで、相変わらず平日も週末も練習をやっています。
12月1月はひたすら体力強化をやっていたそうですが、2月に入り少しずつ実戦形式の練習がはじまったようです。

紅白戦もやっているようですが、見に行けないので残念です。。。



12月に冬練が始まった時はあちこち筋肉痛を訴えていましたが、1月に入ると更に厳しいトレーニングになったようでした。しかし体が慣れたのか、筋肉痛は無いようです。

一方でけが人はボチボチいるようで、個人的には、少しやりすぎなんじゃないかと思っています。
だけどこれが日本のやり方。大ケガをしなければいいのですが。

痛くなったら無理をしなくてすむような環境ができていればさほど心配は無いかと思います。
実際、うちの子も一度足を痛めた時には、翌日に練習を休んで病院へ行きました。
痛い時には痛いと言える、非常に当たり前のことが当たり前にできる環境は、非常に大切と思います。

こんな事に気を使うなんて、アメリカにいた時には考えられなかったですが。。。。。



最近のうちの子の体つきを見ると、贅肉が取れてきた割には体重は落ちておらず、筋肉質に変わってきているのだと思います。

一方で食欲は旺盛で、まあよくもあれだけ食えるもんだと感心します。




来月から対外試合が解禁です。

11月中旬以後、うちの子以外の選手達がどのように変わったか、全く分かりません。
1ヵ月後にチームを見るのが楽しみです。












2015年1月9日金曜日

野球マンガ(その2)

遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。

2011年1月に始めたこのブログも、タイトルを3回変えながら、これで5年目を迎えることになりました。
この4年間のページビューの数が12,000回余りとは、もしや史上最低の少なさでしょうか(笑)


3年半のアメリカ生活を終え、日本に戻ってから約半年が過ぎました。
こちらにいると、目や耳に入ってくるもの全てが理解できてしまう(日本語なので当たり前)ので、アメリカにいた時に比べて無意識のうちに入ってくる情報量が非常に多いです。


さて、今回は野球マンガについてです。

実は2013年11月19日のブログに、当時野球マンガについて思っていたことを書きましたが、
日本帰国後に新たな野球マンガを読み始めました。
この本の事を知ったのはどこだったのか、思い出せません。上に書いた、『無意識のうちに入ってきた情報』の類だったかもしれません。

そのマンガのタイトルは、『野球部に花束を』 です。 


舞台は都立高校野球部。
昔ながらの上下関係が厳しく監督の権限が巨大な組織の中での日常が描かれた青春マンガで、現役野球部の選手はもちろん、元野球少年の皆さんは『そうそう』とうなずかれる描写がびっしりの内容と思います。

高校野球をやっていなかった私自身が読んでも、あぁきっと野球部ってこんな感じだったんだろうなぁ、今でもこんな雰囲気の野球部もあるのだろうか。。。などと面白おかしく読んでいます。

一方で野球の試合の場面はほんの少しだけとなっていて、そちらを期待する作品ではありません。


うちの子の所属している野球部はここまで理不尽な状況ではなさそうで、先輩後輩の関係の厳しさはあるものの、ここまで極端では無いようです。

これは時代が変わったからなのか、それともうちの子の高校が『マトモ』なのか。。。

まあ、いずれにせよ、このマンガがアメリカ人に理解される事は無いでしょう。



だけどこのマンガ、大きな書店はともかく、小さな本屋さんには置いていない事が多いです。
あまり人気がないんですかね?

なお、連載は月刊チャンピオンでされているそうです。

これまで4巻が発売されていて、2月には第5巻が発売される予定です。
もちろん買います。