2013年8月2日金曜日

平等・公平の精神

1チームのメンバー数を11~12人とし、出場機会をみんなに与えてあげる。
これはこちらでの少年野球のあり方の基本です。

子供たちにとって野球はあくまでも楽しむもの。出場機会が少ない選手が楽しくないと感じると、親が監督に文句を言い、解決できないとチームを辞めて他のチームを探す。
こちらに来て3シーズン目ですが、初めは驚いていたこの事も、もはや当たり前の感覚となりました。

日本では2番バッターは小技が聞くバントがうまい選手というのが常識です。
高校以上だけではなく少年野球でもそういう打順を組むと思います。

こちらでそれをやると、『どうしてうちの子にバントばっかりさせるんだ!』と親が監督に文句を言う事があります。
『みんな平等・公平に打たせるチャンスを与えるべきだ。』という事です。
少なくともうちの子(14歳)くらいまでは、役割分担という考え方はまだあまり無いようです。
まあ、これから体が大きくなって、今後どういう選手になっていくか分からないし、この年齢で決めつけるな!という事でしょう。


但し、チームによっては弱肉強食、特定の子が出場機会が少ないと言う事もあるようです。

うちの子のチームは、特に最近になってから、特定の子の出場機会が減ってきました。
特に守備があまり上手では無い子は、守る機会が少なくなってきました。

この場合、大会によってはベンチ入り選手全員が打つわけではなく普通の野球ルールで行われる事もあり、その子は打つ機会も少なくなると言う事になります。

それでも代打や代走で出場するので、全く出ないという事はありません。
(しかもこの子はいいところで渋いヒットをよく打ちます。)
かつ、この子は『いい子』なので、ふて腐れたり文句を言ったりする姿を見た事がないです。
なのでうまく行っているのかも。


うちのチームは、シーズンの最初に監督から親に対して、チーム方針の説明がありました。
最初の方は公平に選手を出場させるが、途中からは成績のいい選手から使う。
打順も成績をベースに決める。
この考え方も、ある考え方では『平等・公平』です。


こちらで一番問題となるのは、監督・コーチが自分の子供を優遇する事。
こういうチームも少なからず存在するようですが、間違いなく批判されます。
ただ、こういった事は新しく加入したチームでは後からでないと分からないのが難しいところです。(なので途中で辞めていくんでしょう。)
幸い、うちの監督はこういう事が全く感じられません。


また、試合に勝つことを最優先させて、他のチームからいい選手を引っ張ってきて元々いた選手の出場機会を奪う、という事も、特に強豪と呼ばれるチームでは行われているようです。
選手の育成よりも目先の勝利にこだわるという事ですね。
これは、目先の勝利にこだわる ⇒ チーム成績が上がる ⇒ 評判が上がる ⇒ いい選手が集まってくる ⇒ チームが強くなる ・・・ という図式です。
詳細は省略しますが、ここにお金の話が絡んで来る事も少なからずあるようです。

幸いうちのチームではこういう事はありません。



さて、来年のチームのトライアウトも始まっています。
またいろいろなドラマが生まれそうです。




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